日本赤十字社長崎原爆病院をご利用の皆様 令和6年度になりました。
開花が遅れた桜もあっという間に散り、市内の学校も新学期を迎え、子供たちの元気のいい声に励まされる毎日です。皆様も様々な立場で新年度を迎えられ、新たな気持ちで生活されておられることと思います。
当院も新病院グランドオープンから5年目に入りました。緩和病棟もようやく再開し、当院本来の病院機能を取り戻しつつあります。また4月1日付で73名という多くの新しい職員を迎え入れ心機一転、ご利用の皆様の健康維持に寄与していくべく努力を重ねようと思っております。
さて、コロナ禍も4年目となり、5類になったことで世の中は全く制限なくイベントなどが催されており、人の移動も多くみられます。それはそれで歓迎すべきことであると思いますが、当院は医療機関であり、高齢の皆様や免疫能の落ちた皆様も多く出入りいたします。現在当院では職員に対してはマスク着用の厳守、毎日の自身の健康管理、手指消毒の励行等感染防止策を徹底いたしております。当院ご利用の皆様におかれましても症状を中心とした感染に関する問診、出入り時の手指消毒、院内でのマスク着用、面会の制限など色々とご不便をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。また、先に述べましたように世間一般の規制が以前よりもかなり緩和されている状況ですので医療機関のみゼロコロナであり続けることは極めて困難です。極力感染予防には努めておりますが、院内感染を含めた不測の事態も完全に防止することはできないこともまた理解いただきたいと思います。
当院の昨年度のトピックスはロボット手術(ダヴィンチXi)の開始であります。ホームページの院長ブログでも紹介いたしておりますが、泌尿器科の手術は順調に数を重ねており、この5月からは外科の大腸手術を開始する予定です。時代の先端ともいえるこの技術を用いて今後ますます低侵襲手術が増えてくると考えられ、ご期待いただければと思います。
医師の働き方改革も始まりました。時間外勤務の制限、連続勤務の制限など多くの規程が盛り込まれております。これに対応すべく、タスクシフト、タスクシェア、DXを利用した勤務状況の改善など病院としても様々な対策を実施しておりますが、ご利用の皆様のご理解も不可欠です。これまでのように医療者の自己犠牲による過剰勤務が法律により制限される時代になった事をご理解いただき、緊急時以外の面談を時間内におこなったり、グループ主治医制への移行により一人の主治医がすべてを担うことがなくなることなどをご容認いただければと思います。
色々と制限のある中ですが、当院といたしましてはご利用 の皆様の健康状態が損なわれないよう職員一同全力を尽くすつ もりですので、安心してご利用ください。
これからも地域に根差した急性期病院として、被爆者医療はもとよりがん診療を含む一般診療、災害救護等課された使命を全うするべく頑張ってまいります。
今年度もよろしくお願いいたします。
日本赤十字社 長崎原爆病院
院長 谷口 英樹
2024-11-01説明会・イベントがんサロンふらみんごのご案内【10月~12月開催分】 2024-10-04新着情報高齢者の方を対象とした新型コロナウイルス感染症予防接種について