地域がん診療連携拠点病院の外科として、乳癌、肺癌、大腸癌、胃癌など日常よく遭遇する癌疾患に対して、今日臨床応用可能な最新技術（乳癌におけるセンチネルリンパ節生検法、肺癌における胸腔鏡手術、大腸癌，胃癌における腹腔鏡手術など）を駆使し低侵襲性、機能温存を考慮した症例ごとの最適な手術方法で治療を行っており、近年はやりのランキング特集等では上位の常連となっています。
特に乳癌に対するセンチネルリンパ節生検は、長崎県で第1番目に先進医療が認められ、正式に施行を開始しました。（現在は保険収載となっております。）
また、癌以外の一般疾患も多く、虫垂炎、胆石症、ヘルニア、気胸等の良性疾患も数多く手術を行っております。
また、長崎市の救急輪番制の一翼を担っており、院内院外からの救急疾患にも対応し、さらに日赤病院として、災害、救護に対する備えも必要なため、救護訓練等に参加し、広く医療全般に対応しています。また、近年の医療情勢の変化にも対応し、DPC病院であることもあって、クリティカルパス等を駆使し、医療の質の向上に努めております。

2017年１年間の手術症例は、全身麻酔706例、腰椎麻酔20例、局所麻酔29例、計755例を手術しています。
その細目は多岐にわたり、特に前述したがん診療連携拠点病院として各種癌の手術に力を入れており、肺手術153例、胃手術58例、大腸手術144例、 乳腺手術　112例）であり,その多くが悪性疾患です。いずれも県内でトップレベルの症例数と成績を誇っております。
また、虫垂炎（26例）、胆石症（121例）、ヘルニア（84例）、気胸（14例）等良性疾患に対しても積極的に手術を行ないっ実績をあげています。そのほとんどの手術は低侵襲な腹腔鏡、胸腔鏡下での手術です。

各指導医は、それぞれの専門分野における研究発表や司会、座長、シンポジストとしての活動を活発に行っています。
当科では、初期研修医期間であっても積極的に学会発表を行なうようにしており、そのテーマで論文執筆も活発で、スタッフおよび後期研修医にあっては年間最低2-3回の発表を行っており、学術の面でも県内のリ－ダ－的存在を目指しております。